医療等分野情報連携基盤検討会とりまとめ

個人の医療情報等の共有・収集・連結を安全かつ効率的に行うための識別子(医療等分野における識別子)の仕組みの導入検討の検討会が出したとりまとめ。

具体的には、医療保険の被保険者番号を個人単位化し、その履歴を一元的に管理する仕組み。医療等分野の研究目的のデータベース化や、医療機関間での患者の健診・診療・投薬情報の共有が想定されています。

個人情報保護や、データベース間の連結、広域MPI(Master Patient Index)構築など、越えなければならないハードルがまだ山積している状態です。はたして平成32年度の実施は可能なのか?

なお、介護分野での医療保険の被保険者番号履歴の活用は、そもそも上記には含まれていない模様です。

介護分野等における対応
○ 介護分野等での利用については、介護保険総合データベースとレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)の連結の精度向上等の方策として、医療保険の被保険者番号を活用することも含めて、費用対効果も勘案しながら、検討を行うなど他分野での利用の検討を行うべきである。
○ PHRサービスでの被保険者番号履歴の利用については、現在、医療保険制度の中で、マイナポータルを活用し、特定健診データ、医療費、薬剤情報などを本人に提供する仕組みの導入が検討されており、保険者が実施する PHR サービス(保険者との契約により保険者以外が提供するものを含む。)を通じてこうした情報を提供することも想定されていることから、この検討を進めるべきである。

 

 

 

出所:「医療等分野における識別子の仕組みについて」(医療等分野情報連携基盤検討会とりまとめ)