財務省の強い意志・覚悟を垣間見た気がします。

平成財政の総括

○ 言うまでもなく、税財政運営の要諦は、国民の受益と負担の均衡を図ることにある
○ 他方で、誰しも受け取る便益はできるだけ大きく、被る負担はできるだけ小さくしたいと考えるがゆえに税財政運営は常に受益の拡大と負担の軽減・先送りを求めるフリーライダーの圧力に晒される
○ 平成という時代は、人口・社会構造が大きく変化する中で国・地方を通じ、受益と負担の乖離が徒に拡大し、税財政運営がこうした歪んだ圧力に抗いきれなかった時代と評価せざるを得ない
○ 新たな時代においては、財政健全化どころか一段と財政を悪化させてしまった平成という時代における過ちを二度と繰り返すことがあってはならず、手をこまねくことは許されない

将来の社会保障給付の見通し

○ 75歳以上になると他の世代に比べ、1人当たり医療費や要支援・要介護認定率は大幅に上昇
○ 2025年、2040年にかけて、医療・介護費用は大きく増加していくことになる。この期間、20~64歳の現役世代が大幅に減少することにも留意が必要

出所:財政制度等審議会の役割と我が国の財政事情