介護分野の最近の動向等~2018年7月時点~:高齢者数の推移

特段新しいデータはありませんが、社会保障審議会介護保険部会(第74回)で報告された介護統計データです。
高齢者の激増だけでも大変ですが、「認知症」「世帯構成」「地域差」「支え手の減少(第2号被保険者)」が問題を複雑にしています。

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① 65歳以上の高齢者数は、2025年には3,657万人となり、2042年にはピークを迎える予測(3,878万人)。また、75歳以上高齢者の全人口に占める割合は増加していき、2055年には、25%を超える見込み。

② 65歳以上高齢者のうち、認知症高齢者が増加していく。

③ 世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯が増加していく

④ 75歳以上人口は、都市部では急速に増加し、もともと高齢者人口の多い地方でも緩やかに増加する。各地域の高齢化の状況は異なるため、各地域の特性に応じた対応が必要。

⑤ 75歳以上の人口の推移
○75歳以上人口は、介護保険創設の2000年以降、急速に増加してきたが、2025年までの10年間も、急速に増加。
○2030年頃から75歳以上人口は急速には伸びなくなるが、一方、85歳以上人口はその後の10年程度は増加が続く。

⑥ 40歳以上の人口の推移
○保険料負担者である40歳以上人口は、介護保険創設の2000年以降、増加してきたが、2021年をピークに減少する。
 
出所:社会保障審議会介護保険部会(第74回)