未来投資戦略2018-「Society 5.0」「データ駆動型社会」への変革-

世界では、ICT機器、AI、ビッグデータ、IoT等の社会実装が進む中、社会のあらゆる場面でデジタル革命が進んでいます。
この報告書では、デジタル化と生産性向上を徹底して進め、人口減少・高齢化、エネルギー・環境制約などの諸課題の解決に取り組み、持続可能な経済社会システムとして「Society 5.0」を実現し、SDGsの達成に貢献していくための方針や人材活用の方針が記されています。

◆次世代ヘルスケア・システムの構築
ⅰ)個人にあった健康・医療・介護サービス提供の基盤となるデータ利活用の推進
① オンライン資格確認の仕組み
② 医療機関等における健康・医療情報の連携・活用
③ 介護分野における多職種の介護情報の連携・活用
④ PHR の構築
⑤ ビッグデータとしての健康・医療・介護情報解析基盤の整備
ⅱ)勤務先や地域も含めた健康づくり、疾病・介護予防の推進
① 総合的な認知症対策、高齢者の社会参加等の促進、介護予防
② 保険者によるデータを活用した健康づくり ・疾病予防・重症化予防 、健康経営の推 進
③ 健康管理・予防に資する保険外サービスの活用促進
ⅲ)効率的・効果的で質の高い医療・介護の提供、地域包括ケアに関わる多職種の連携推進
① 自立支援・重度化防止に向けた科学的介護データベースの実装
② ロボット・センサー、AI 技術等の開発・導入
③ 書類削減、業務効率化、生産性向上
④ オンラインでの医療・多職種連携等の推進
ⅳ)先進的医薬品・医療機器等の創出、ヘルスケア産業の構造転換
① 先進的医薬品・医療機器等の創出のための基盤整備
② AI 等の技術活用
③ ヘルスケア産業の競争力強化、構造転換
ⅴ)国際展開等

◆人材の最適活用に向けた労働市場改革
ⅰ)ダイバーシティの推進
① ダイバーシティ経営の推進
② 女性活躍の更なる拡大
③ 高齢者、障害者等の就労促進
ⅱ)生産性を最大限に発揮できる働き方の実現
① 長時間労働の是正、健康確保
② 雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保
③ 最低賃金の引上げ
④ 多様な選考・採用機会の拡大
⑤ 多様で柔軟なワークスタイルの促進
⑥ 治療と仕事の両立支援
ⅲ)主体的なキャリア形成を支える労働市場のインフラ整備
① 日本版 O-NET の創設等による労働市場の「見える化」
② 主体的なキャリア形成の支援
③ HR テクノロジーを活用した企業の人事機能の再設計
④ 解雇無効時の金銭救済制度の検討

◆外国人材の活躍推進
ⅰ)高度外国人材の受入れ促進
① 外国人留学生等の国内就職促進のための政府横断的な取組
② 高度外国人材の受入れ拡大に向けた入国・在留管理制度等の改善
ⅱ)新たな外国人材の受入れ
ⅲ)外国人の受入れ環境の整備
① 生活環境の改善
② 就労環境の改善
③ 在留資格手続の円滑化・迅速化等のための在留管理基盤の強化
④ 総合的対応策の抜本的見直し

出所:未来投資戦略2018-「Society 5.0」「データ駆動型社会」への変革-