日医総研:介護サービス企業の2016年度決算

上場企業の有価証券報告書等をもとに、介護サービスを提供する企業の現状を概観しています。

※同レポート記載をもとに作成
※SOMPOの2006年はメッセージ、ジャパンケアサービス、ワタミ

 

■ポイント

〇大手企業の多くはM&Aに成果もあり売上を伸ばしている
〇しかし、収益性、安全性は上昇基調にあるとは言えず、企業は効率化を進めている
〇過去10年間で保険、警備などの大手異業種のM&Aによる参入が進み、介護サービス提供者は大きく、「大手異業種」「介護専業(主力)大手」「地域密着型の小規模事業所」に分類される。現時点で、大手異業種と介護専業との間に明確な違いは見受けられない

■処遇改善加算の効果

〇介護事業を主力とする企業のデータからの考察では、1人当たり平均給与はおおむね上昇しているが、増加額にはかなりばらつきがある(年齢、勤続年数の影響も大きい)
〇平均勤続年数も上昇傾向にあるが、平均勤続年数は5-6年といったところである
〇従業員のうち、臨時雇用者の比率はおおむね低下傾向にある

出所:日本医師会総合政策研究機構「介護サービス企業の2016年度決算」