『介護サポーター導入を』将来の介護需給に対する 高齢者ケアシステムに関する研究会 報告書

経済産業省がとりまとめた「将来の介護需給に対する高齢者ケアシステムに関する研究会報告書」では、将来見込まれる介護人材不足の解消・軽減に向け、(1)介護予防の観点からの社会参加の促進、(2)介護分野における人材確保力の強化(「介護サポーター」の導入促進)について、具体的な方策案を提言しています。

※経産省では介護人材不足の推計を2025年で32万人、2035年では68万人、さらには成り行きベースでは79万人に上ると推計

今回検討されたテーマは(1)介護予防の観点からの社会参加の促進と(2)介護分野における人材確保力の強化ですが、本稿では(2)について詳細を見ていきます。

介護分野における人材確保力の強化施策として、潜在的労働力の中には、キャリアアップを望まず、やりがいや定型的業務の遂行を重視す
る者も多い点に着目し、専門人材を目指さず、周辺業務を担う「介護サポーター」として、潜在的労働力の活用を提案しています。

また、介護サポーター導入に際しては、「介護サポーターと専門人材との役割分担や導入目的の明確化」と「業務プロセスの見極め・見直し・切り出し」が必要であるとし、その際、「BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)の手法を可能な限り活用」すべきとしています。

出所;将来の介護需給に対する高齢者ケアシステムに関する研究会報告書(経済産業省)